バトゥールサンライズトレッキング体験記その3<下山編>【バリ島・観光情報】

2018年05月1日 バリ島観光情報

 

登りよりも大変だった下り坂

ゴールの達成感は格別

 

頂上でひとしきり写真撮影などを楽しんだ後、雲がかっていた空も綺麗に晴れ上がり清々しい光景が眼下に広がる中、美しい景色に後ろ髪を引かれる思いを残しながら下山開始。登った道とはまた違う道を下りていく。ゴロゴロした岩と細かい砂利が混じった山道に完全に足を取られながら下りるのは初心者にとってはかなりの苦労だ。トレッキングポールという”命綱”ならぬ”命杖”があったものの、小脇に抱えたミラーレスカメラが滑り落ちないか気になり恐る恐るしか歩くことが出来ず、さらに要所要所で撮影をしながらというのもあって同行の皆にはかなり遅れをとってしまった。だいたい3分の1位下りたあたりで、険しかった山道がゆるやかな砂利道に変わる。ここからは楽勝!と思ったのも束の間、ずるずる滑る砂利道にまたまた一苦労。スニーカーでも大丈夫と言われていたバトゥール山だったが、本格的なトレッキングシューズでなくとも滑り難い靴選びは絶対に必要だ。最後は、もののけ姫の舞台のような鬱蒼とした森の中を抜け、ようやくゴール!

 

当日の流れ

7:30 下山開始

トレッキングポールを買ってて良かった…と心から思うほど、滑りまくった私達。7年目のベテランガイドさんも落ちていた木をステッキ代わりに使っていたので、初心者ならなおさら支えになるものがあった方が安心だ。最初は遠く彼方に見えていた湖畔の村がだんだん近くなってきたような気になってくるが、残り時間を聞くとまだまだ半分もいってないと言われ、ちょっとやる気がしぼんでしまった。途中、何度か登山中の人達とすれ違う。

 

8:30 小休憩〜再び下山

澄み切った清々しい空と鏡のように透明な湖の姿を見て、元気が出てくる。空は高く晴れ渡り、昨晩から睡眠不足で歩き続けてきたことなどすっかり忘れてしまうほど気分も爽快。が、、、ゴールへの道のりはまだ遠し!束の間の休憩を挟んだ後は、一向に進んだ気がしない砂利道をまたさらに下っていく。平地では当たり前に見られる椰子の木だが、標高が高く気温が低いこの地では耐寒温度が12度というココヤシは生息出来ず、辺りを見回せば松林や日本で見られるような樹木ばかりでここがインドネシアだというのを忘れてしまいそうになる。さすがにそろそろ歩き疲れて爪先が痛くなってきた頃、ようやくスタートポイント近くの寺院まで到着することが出来た。ゴールまで後わずかな距離(辛抱?)だ。

 

9:30 ゴール!麓に到着

早い人は1時間ほどで下りることも可能なのだそうだが、たっぷり2時間もかかって下山。初心者向けの山とはいえど、初めての夜間登山に加え湿度の高さや気温の変化など慣れないことばかりで結構いっぱいいっぱいの初のバトゥール山トレッキングを終えた。撮影用のでかい三脚に加え、登山中にへこたれてしまった私の荷物まで持ち最後まで励ましてくれたガイドさんには感謝の一言だ。途中、ギブアップしたい場合は山道に待機しているバイクタクシーを使うことも可能だが、やっぱり自分の力で登り切れたことで格別の充実感を味わうこととなった。先ほどまで快晴だったバトゥール山にはすでに薄っすらと雲がかかり、出発地である「レイクヴュー」に戻って来た時には霧雨が降りだしてきていた。次回もし登る機会があったら乾季の真っ直中である6〜8月位が良いかもしれない。また、日程が許すようであれば、国内からの登山者でごった返す土日祝日は避けた方が気分的にももっとゆっくり楽しめたのではと思う。

バトゥール

湖畔の村が手が届くほど近くに見えるが実際は下山に2時間かかった

初心者には結構ハードな道のり

バトゥール

途中転けた人が続出した砂利道ではトレッキングポールの有り難みをひしひし感じることに

ちょうど3分の1位の地点で緩やかな山道へと変わる

朝の清々しい光を浴びた湖水と麓の村々

途中にもお供え物が飾ってあるのはバリ島ならではの光景

バトゥール

まるで日本の森を歩いているような景色が広がる

あと一息!ようやく終わりが見えてきた

お疲れモードながらも何とか自力で登山終了!

「レイクヴュー」に戻り遅めの朝食

キンタマーニ高原産の蜜柑を直売所で買って帰宅


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