バリ島伝統舞踊のひとつ<バロンダンス>鑑賞【バリ島・観光情報】

2017年12月17日 バリ島観光情報

 

人の心にある善と悪との永遠の戦いを

観光用にアレンジした伝統芸能

 

バロンダンスとは

バロンダンスとは、レゴンやケチャと並びバリ島を代表する伝統舞踊のひとつで、善と悪の象徴として獅子の形をした聖獣バロンと魔女ランダの戦いをガムランの調べにのせて描いたもの。バリヒンドゥーの教えには、人の心には良い魂と悪い魂がいつも同時に存在していてその善悪は永遠に決着がつかないという考えがありバロンダンスではその世界感が舞台を通して表現されている。もともとは各々の村で災いを防ぐための神聖なものとして神事の際にこの舞踊が催されていたが、現在では観光客用により分かりやすくアレンジされたものをデンパサールなど幾つかの場所で鑑賞することができる。こちら「サハデワ・バロン&クリスダンス」は、毎朝9:30〜ギャニアール県のバトゥブランで行われているもので、ウブドにも近いことから観光の際にツアーに組み込まれていることが多い。

 

会場

銀細工で有名なバトゥブラン・チュルックの近くにある会場。こちらの会場ではバロンダンスの他に夕方にケチャック&ファイヤーダンスも行われている。

日本語を始め各国語の説明書きが用意されているのでストーリーが分からなくても大丈夫。

席の指定はなく好きな場所が選べます。

 

ストーリー

賑やかなガムランの音色と共に獅子舞に似たバロンが登場する。

バロンと猿のやり取りのシーンは観客席も笑いの渦に包まれた。

余興では煌びやかな女性の舞も演じられる。

サデワ国の2人の召使が登場し物語が始まる。

死神の生贄として捧げられる運命の王子を救うべく、首相や女王に助けを求めるが呪いのせいで王子を救うことができない。

木に縛り付けられた王子を哀れんだシヴァ神が王子を不死身の身体にする。

不死身の王子を見て負けを認め、天国へ行った死神を見て弟子カレカも同様に頼むが聞き入れてもらえず…

カレカは魔女ランダの姿になって王子に戦いを挑む。

王子はバロンに変身し兵士たちと共にランダと戦うが、ランダの魔法が強く兵士たちは胸にクリス(短剣)を突き刺し自害してしまう…

結局はバロンとランダの終わりなき戦いへと突入する。

 

もともとの文化や宗教観の違いのせいか日本人にはストーリーを理解するのが難しいといった感はあるが、猿とバロンのやり取りシーンや美しい舞踊、コミカルな動きが可愛いバロンなど見所もたくさんあるバロンダンス。バリ島の宗教文化も垣間見れる上、こちらサハデワの舞踊は他に比べて観光用に合わせたエンターティメント性も高いのでバリ島ダンス初鑑賞の場にはとてもおすすめ。

 

最後にはお決まりの出演者との記念撮影…


Sahadewa Barong & Kris Dance

Jl.SMKI Batubulan No.25, Gianyar