ベトナムの基本情報

正式国名 ベトナム社会主義共和国(英語:Socialist Republic of Viet Nam)
首都 ハノイ
国土面積 約33万平方キロメートル(九州を除く日本とほぼ同じ)
人口 約9250万(2014年)
言語 ベトナム語
宗教 仏教(約80%),カトリック教,カオダイ教など
民族 キン族(約86%),その他約50の少数民族
日本との時差 2時間(日本が午後4時のとき、ベトナムは午後2時)
政治体制 社会主義国

ベトナムの気候と服装アドバイス

ベトナムは南北に長いために、気候の特徴も大きく北部・中部・南部と3つに分けられます。

北部

亜熱帯性気候に属し、四季があります。冬(11~2月)は20度以下に下がることもあり、湿気が多く気温より肌寒く感じることがあります。長袖と厚手の上着が必要です。

中部

雨季は9月から12月ごろまで。1月から3月までは気温が低い日が多いので、長袖の準備があるとよいです。6-8月は日差しも強くて気温もかなり高くなります。雨季の間、台風の影響などで大雨が続くこともあります。

南部

熱帯モンスーンに属し、雨季と乾季があります。雨季は5月から11月、乾季は12月から4月までです。3,4月はもっとも暑い時期。雨季は一日中降ることは少なく、1~2時間ほどのスコールが多いです。一年中日差しは強く、日本の夏服で問題ないですが、高級ホテルやレストランなどではエアコンが肌寒く感じることもあるので、薄手の上着を用意しておくとよいです。観光時には、日傘、帽子、サングラス、汗拭きタオル等のご用意下さい。

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旅行に役立つ基本情報

時差

日本より2時間遅れです。

2024年の祝祭日(西暦)

1月1日(月) 新暦元旦
2月8日(木) 旧暦12月29日
2月9日(金) 旧暦大晦日
2月10日(土) 旧暦元旦
2月11日(日) テト休暇
2月12日(月) テト休暇
2月13日(火) テト休暇
2月14日(水) 振替休日
4月18日(木) フン王の命日
4月30日(火) 南部解放記念日
5月1日(水) レイバーデー(メーデー)
9月2日(月) 建国記念日
9月3日(火) 連休

通貨・レート

通貨単位はベトナムドン (VND)
紙幣:200, 500, 1000, 2000, 5000, 1万, 2万, 5万, 10万, 20万, 50万

外国人が多く訪れるレストランやお土産屋さんでは、USドル、日本円も利用可能ですが、基本的にはベトナムドンとなります。

1ドル=約21800ドン、100円=約17500ドン(2015年8月現在)
基本的には、US$又は日本円からベトナムドンへの両替となり、日本円からUS$への両替はホテルでは出来ません。街中の一部両替所や空港で出来ますが、在庫がなくなったら受付終了となります。ベトナムドンから日本円やUS$への再両替は難しいので、使う分だけ両替するようにしましょう。

ベトナムの物価の目安(ホーチミン市中:2015年8月)

タバコ(マルボロ) 約22000ドン
缶コーラ(330ml) 約9000ドン
ミネラル・ウォーター(500ml) 約5000ドン

レストラン・ホテルでは料金が異なります。

ホテル

ホテルのチェックイン時には、必ずパスポートの提示が必要です。ホテルによっては、一時預かりをすることもあります。またクレジットカードの提示又はデポジットとして一定額を預ける必要があるホテルもございます。
高級ホテルであっても、様々な人が出入りするので、ホテル内での貴重品管理には十分に注意し、たとえホテルスタッフであっても、むやみに部屋への入室は認めないようにすることが重要です。

電圧とプラグ

電圧は220V。日本からお持ちのPCや携帯の充電等はそのまま利用できるものが多いです。 プラグは、A型、C型、その複合型がほとんど。中級以上のホテルであれば、変換プラグの貸し出しをやっているところもあります。市中でも購入可能です。

飲料水

水道の水はそのまま飲めないので、ミネラルウォーターを購入すること。屋台などの氷は水道水から作っていることがあるので注意が必要です。ガイドブックに載っている様な中級以上のレストランであれば、飲み物の氷も心配ありませんが、気になるようであれば、氷なしで注文したほうがよいでしょう。

電話・郵便・インターネット

ホテルからの国際電話の場合、相手が不在で通話をしなかった場合でも(コールをならしただけで)手数料などの料金がかかることがあります。また、国際電話料金は比較的高額に設定されているので注意。地方の小さなホテルでは、国際電話をかけられない場合があります。
国際郵便で、はがきか手紙を出す場合は、ホテルスタッフに頼むか、もしくは街中の郵便局で切手を購入して、そこから出してもらいます。街中には郵便ポストはほとんどありません。
インターネットは中規模以上の都市ではかなり普及しています。ハノイ、ホーチミンなどの都市部では無線LANが普及しており、ホテルの客室内、ロビーなどでコンピュータに接続が可能なところも多い。観光客が多い街には、インターネットカフェがたくさんあり、日本語を使えるところもあります。

交通

 

  • 国内線

    ベトナム国内で飛行機を利用する際には、外国人はパスポートの提示が必要となるので、移動時には必ず携帯しましょう。ベトナムの国内線は遅れたり欠航したりすることが多いので、リコンファームを忘れずに。乗り継ぎなどは余裕を持ったスケジュールにしておいたほうがよいでしょう。

  • タクシー

    街中の移動はタクシーが便利。メーター制で、タクシー会社により設定が異なるが、初乗り料金は約10000ドン~15000ドン前後から、走行距離制と時間制の併用で料金が変わります。ただし、外国人だとメーターを使わず、高い料金を言ってくるドライバーもいるので注意が必要です。またお釣りを用意していないことが多く、ドルだと受け取り拒否をされることもあるので、少額のベトナムドンを準備しておくほうがよい。ドライバーは基本的にベトナム語しか通じない。地図を見せても分からないので、住所(通り名と番地)を予め調べてそれを知らせるとよい。レストランやホテルから利用する場合は、スタッフに車を呼んでもらい、スタッフに行き先の住所を伝え、スタッフからドライバーに伝えてもらうとよいでしょう。ホテルから利用する場合は、ホテルスタッフが、車両番号を書いた紙を渡してくれるので、万一何かトラブルがあったときには、その紙を保存しておき、ホテルスタッフに相談するとよい。

  • バイクタクシー(セオム)、シクロ

    料金交渉が必要でトラブルも多いので、旅行者の利用はお勧め出来ません。交通マナーも悪く、事故も多いので、もし旅の記念に利用したいという方は、くれぐれも自己責任で。

  • バス

    市内バスは1回4000ドンほどと安価だが、英語案内や時刻表などはないので、旅行者の利用は難しいです。

 

チップ

チップは、本来は感謝の気持ちを表すものでので、一般的にベトナムではチップは不要ですが、ホテル内で何か頼んだとき、タクシードライバーに重たい荷物を運んでもらったときなどに、チップを渡すとスマートです。スパ、エステの場合、高級スパ・エステ店ではサービス料がかかることがありチップ込みのところが多いです。しかし料金が安いマッサージ屋さんは、チップは別となるため、利用前に予め確認しておくとよいでしょう。(相場は60分でVND100,000/US$5程度です)

ベトナム人へのマナー

ベトナムでは一般的に、見知らぬ人であっても年配の人(特にご老人)を敬い、女性を優先するのが基本。政治の話や共産党に対する批判を公の場で話すのは避けたほうがよいです。特にベトナム人には政治を話題にすることをを強要しないようにしましょう。ベトナム戦争の話題も、個人的には話したくない人もいるので、ベトナム人に強要するのは避けましょう。

トラブル対策

比較的治安がよいと言われるベトナムですが、ホーチミンやハノイなどの大都市ではスリ、引ったくりなどの盗難や詐欺などの犯罪は近隣諸国に比べても多く発生していますので、注意が必要です。また、バイクでの交通事故や食中毒などの病気などにも、注意が必要です。ベトナムは、衛生状態があまりよくなく、医療事情も万全ではないので、必ず海外傷害保険に加入して旅行へ行くようにしましょう。現地では、無理なスケジュールを避けて、水分をたくさん取り、疲れを感じたら早めに休む、など病気予防を心がけましょう。病気になったときは、無理をせずに、早めに病院へかかるほうがよいでしょう。

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病気・ケガ対策

異常を感じたら、無理をせずに休息を心がけましょう。ベトナムは温度も湿気も高く、思っている以上に疲れがたまりやすいです。健康を過信せず、自己判断せずに医者の指示を仰ぐ様にしましょう。

日焼け・日射病・熱射病

特に南部では日差しがかなり強い為、帽子や日傘で直射日光を避けるようにし、十分な休養と水分補給を心がけましょう。

食中毒、食あたり、下痢

下痢、腹痛、発熱、嘔吐などの症状が出たら、自己判断せずに医者の指示を仰ぎましょう。衛生状態の悪い屋台などでの飲食はできるだけ控えたほうがよいです。

虫、動物に注意

デング熱やマラリアも発生しているので、蚊に刺されないように防虫スプレーを準備しておくとよいでしょう。鳥インフルエンザや狂犬病などの可能性もあるので、むやみに動物には近づかない様にしましょう。

交通事故・ケガ

ホーチミン、ハノイなどでは車・バイクが多く、交通マナーも悪いので、事故にあわないよう自分自身で気をつけるしかないです。たとえ信号が青であっても、左右の安全を確かめて道路を渡るようにしましょう。万が一事故に合い、怪我をした場合は、傷は化膿し易いので、心配であれば病院で手当を受けましょう。また相手に過失がある場合でも、国事情の違いにより補償などは十分にされない場合が多いので、傷害保険には必ず加入しておきましょう。

病院、薬局

ハノイ、ホーチミンには、日本人医師など日本人スタッフがいる病院もあります。薬局は町中にありますが、日本と同じ薬は売っていないので、風邪薬、鎮痛剤、胃腸薬、下痢止めなどは日本から持参したほうが安心です。

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犯罪対策

強盗、殺人などの凶悪犯罪は少ないものの、ひったくり、スリ、盗難といった軽犯罪被害は後を絶ちません。特に外国人旅行客は狙われるので、常に身の回りの注意は怠らないように。万が一、事件に巻き込まれたときはただちに公安(警察)へ連絡を。

スリ、ひったくり

カバンは斜めがけにして、できるだけからだの近くで持つように。最近はバイクでのひったくりも多く、強引に引っ張っていこうとするので、引きずられないように注意しましょう。財布は目立たないように持ち、人前でむやみに財布やお金を出さないこと。物売りの子供たちにも注意が必要です。

盗難・置き引き

パスポート、現金などの貴重品はホテルのセイフティーボックスに預け、持ち歩かないようにしましょう。また、ホテルの部屋でも、高価なものは外に置かず、スーツケース内に鍵をかけて保管するなどの注意を。置き引きも増えているので、レストランなどでかばんやカメラなどを置いて席を離れることのないようにしましょう。

シクロ、バイクタクシーのトラブル

シクロは料金トラブルもあるので、旅行者は利用しないほうがよいでしょう。バイクタクシーも同様。数日間親切にされ気を許したとたん、態度が急変したり、最近では、人気のないところに連れて行かれお金を脅し取られるといった悪質なケースも報告されています。

麻薬

安易に麻薬に手を出すと、当然だが実刑となり、見つかれば重罪が課せられます。

買春

ベトナムは社会主義国なので、特に取り締まりは厳しく、それにまつわるトラブルも後を絶たない。万が一、公安の摘発にあった場合、日本の常識は通じないこともあるので、覚悟しておこう。

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ベトナムの出入国について

査証(ビサ)

ベトナムの入国に際しては、観光目的で、6ヶ月以上有効のパスポートを所有し、出国用の航空券を持っていれば、45日以内の滞在に限りビサは不要です。但し、14才未満の方が、保護者から委任を受けた同伴者と渡航する場合は書類が必要となります。

持ち出し品について

骨董品、香木などの持ち出しは制限されています。購入の際に持ち出し可能かどうかを必ず確認しておきましょう。また、骨董品かどうかの判断は、空港職員の判断によります。
5000USドル以上を持ち出す場合は、予め持ち込みの申告が必要です。

再両替

空港には両替所があるが、ベトナムドンから外貨への再両替は難しく、レートも非常に悪いです。夜間・早朝は閉まっている場合もあります。

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いざというとき役立つTELリスト

日本国大使館(ハノイ)

TEL 024-38463000 (平日 08:30-12:00/14:00-17:00) 土日・祝日は音声で応答

日本国総領事館(ホーチミン)

TEL 028-38225314 (平日 08:30-12:00/13:15-17:00) 土日・祝日は音声で応答

警察

TEL113

ハノイの病院

インターナショナルSOS Tel 024-39340666
ファミリーメディカルプラクティス Tel 024-38430748
フレンチホスピタル Tel 024-35771100, 35741111(24時間)

ホーチミンの病院

インターナショナルSOS Tel 028-38298424(24時間)
ファミリーメディカルプラクティス Tel 028-38227848
コロンビアアジア Tel 028-38238888
ロータスクリニック Tel 028-38270000(予約)

クレジットカードの紛失時など

AMEX Tel 0081-3-3220-6100
DINERS Tel 0081-3-3570-1200
JCB Tel 0081-422-40-8122
三井住友VISA Tel 0081-3-5392-7303
UC(VISA/MASTER) Tel 0081-3-5210-4400
DC(VISA/MASTER) Tel 0081-3-3770-1818

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最後に…現地ではほんの少しの気遣いを…

異国の地での滞在は、日本の常識が通じないことも多く、言葉がうまく伝わらず、日本では考えられない事や、思いもよらないトラブルに巻き込まれることがあります。ベトナムのマナーや習慣等にほんの少し気を遣い、言葉が通じなくても、「笑顔」で人々と触れ合えば、楽しく、思い出深いご旅行になるのではないかと思います。もし残念ながら、問題が発生してしまったときは、現地にて相手に問題点をしっかりと伝え、できる限りその場で解決をするようにしましょう。

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