
ウェンディーツアーバリ バリ島観光ツアー体験談/2012年-2017年【バリ島・体験談】
織物やカゴ製品など
工芸品で有名な先住民の村
ダイビングスポットで有名なチャンディーダサから山側に入ること約10分にあるトゥガナン村は、バリ先住民族”バリ・アガ”が暮らすことで知られる小さな集落。バリ島にヒンドゥー教が伝わるより以前から独自の宗教観や文化を持ち、現在までそれを受け継いでいる。
この村ではバリヒンドゥーに現存するカースト制度は存在しないが、かつては村外の人との結婚すら認められていなかったため、その閉鎖的とも言える空間の中で独特ともいえる伝統文化を育んできた。その一つとも言えるのが、グリシン(ダブルイカット)という世界的にも珍しい製法で作られる織物だ。
イカットは日本でいうところの”絣織り”で先に糸を染めておいてから織っていくもので、こちらは縦糸・横糸の両方を合わせながら模様を作り上げていく大変手が込んだものだ。草木など天然染料で手染めを繰り返す糸の染色から仕上げまで長いもので5年から10年という気が遠くなるような年月を要すものもあり、1mの長さで1万円以上、中には10万円以上のものもあるのだとか。観光客用に幾つかの家が開放されているので、そこでグリシンを織る工程を見ることが出来る。
また、この地に自生するシダ科の植物を編んで作られるアタ製品も名産品。南部リゾートのショップで見かけるバックやコースター、テーブルウェアなどの人気商品のほとんどがここトゥガナン村で作られている。村の入り口にも小さいショップがあるので、気になる方は覗いてみて。
中には集会所や村長の家、寺院、小学校などが点在しているが村の規模は小さいので小1時間もあれば十分見学ができる
ロンタルという植物に、ペン先で型を掘り炒ったキャンドルナッツで色をつけた地図やカレンダーも売られている
入ってすぐの中央には村の寄り合いや儀式を行ったり、催事用の物を保管しておいたりするバレ・アグンと呼ばれる建物がある
バレ・アグンの左右両側にはこの村で暮らす人々の家が並んでいる
家や寺院の配置や趣きがバリヒンドゥーのものとは大きく異なっている
家の壁には沢山の彫刻やお面などが飾られていて、なかなか風情がある
グリシンとは無病息災という意味を持ち、魔除けとして家に飾ったり大切な行事の際に身に付けたりもする
入り口付近にあるアタ製品のショップ
トゥガナン村
行き方: ングラライ国際空港から車で約2時間
入場料 : 決まった入場料はなくお布施のみとなる(ひとりRp.10,000位が目安)
<その他バリ島東部観光情報はこちらから>