バリ島観光で人気のバリヒンドゥー寺院 8選【バリ島・観光情報】

 

バリ島といえば「寺院巡り」!神々の住む島で、心を癒すひとときを

バリ島観光の中でも特に人気が高いのが「寺院巡り」。バリ島にはなんと20,000以上ものバリ・ヒンドゥー寺院があり、「神々の住む島」とも呼ばれています。

バリ・ヒンドゥー教とは、インドから伝わったヒンドゥー教や仏教が、バリ島の土着信仰と融合してできた独自の宗教。現在、島民の約9割がこのバリ・ヒンドゥー教徒です。

美しいビーチや自然に加え、こうしたスピリチュアルな文化も、バリ島が世界中の旅行者を魅了し続ける理由のひとつ。バリ旅行の際は、ぜひ寺院も訪れてみてくださいね。神秘的な雰囲気と美しい建築に、きっと心が癒されるはずです。

 

【目次】
①寺院見学の際の注意点
①ブサキ寺院
②ウルワツ寺院
③タナロット寺院
④タマンアユン寺院
⑤ランプヤン寺院
⑥ティルタエンプル寺院
⑦ウルン・ダヌ・ブラタン寺院
⑧ゴアラワ寺院

 

寺院見学の際の注意点

バリ島の人々にとって、寺院は神聖で特別な場所。観光客に開放されている寺院も多くありますが、それらの多くは今でも地元の人々にとって重要な信仰の場です。見学の際には、現地の文化や宗教に敬意を払い、以下のルールを守りましょう。

 

寺院見学時のマナーとルール:

  1. 肌の露出を避ける
    肩や膝が隠れる服装が基本です。ビーチウェアのままの訪問はNG。
  2. 腰巻(サロン)と帯の着用
    寺院を訪れる際は、男女問わず腰巻と帯の着用が必要です。多くの寺院では無料または有料で貸し出しがあります。
  3. お祈りをしている人の邪魔をしない
    写真撮影は控えめに、祈っている人の前を横切ったり、無遠慮に接近するのは避けましょう。
  4. 本殿(内陣)には入らない
    本殿は神聖な場所であり、観光客の立ち入りは禁止されています。
  5. 生理中や出血がある場合は入場を控える
    バリ・ヒンドゥー教の教えでは、不浄とされる期間中の寺院への立ち入りはご遠慮ください。

 

こうしたルールを守ることで、バリの伝統文化への理解も深まり、より心に残る旅になるはずです。
神聖な空気に包まれた寺院で、静かに流れる時間を味わってみてくださいね。

 

ブサキ寺院


バリ島東部、霊峰アグン山の麓にたたずむ「ブサキ寺院(Pura Besakih)」。ここは、バリ・ヒンドゥー教の総本山とも呼ばれ、「母なる寺」として地元の人々に深く信仰されています。

ブサキ寺院は、大小30もの寺院が集まる複合寺院で、バリ島最大規模を誇る神聖な場所。中でも中心となるのは、ヒンドゥー教の三大神を祀る以下の三つの寺院です:

  • プナタラン・アグン寺院(Pura Penataran Agung)
    → 創造神シヴァを祀る、寺院群の中心的存在。
  • キドゥリン・クレテ寺院(Pura Kiduling Kreteg)
    → 知恵と火の神ブラフマを祀る寺院。
  • バトゥ・マデ寺院(Pura Batu Madeg)
    → 維持神ヴィシュヌを祀る寺院。

 

ブサキ寺院は標高の高い場所にあるため、天気がよければアグン山の雄大な姿を背景に荘厳な景色が楽しめます。

南部のリゾートエリア(クタ・ヌサドゥア・サヌールなど)からは車で約2〜3.5時間と距離があるため、バリ島東部を巡るツアーに参加するのが便利です。

バリのスピリチュアルな側面に触れたい方、歴史と自然を感じたい方におすすめのスポットです!

 

デンパサール空港から車で約2時間

 

ウルワツ寺院


バリ島南部、バドゥン半島の南西に位置するウルワツ寺院は、バリ島を代表する6大寺院のひとつ。
海に突き出た断崖の上に建ち、圧巻のロケーションを誇ります。

この寺院はヒンドゥー教徒以外は本殿への立ち入りが禁止されており、今なお地元の人々にとって神聖な場所です。

 

また、ウルワツ寺院のもう一つの魅力は、夕暮れ時に行われるケチャックダンス。
毎日18時から始まるこの伝統舞踊は、燃え上がるようなコーラスとともに物語が繰り広げられます。
サンセットの時間には水平線に沈む夕日を背景に、ダンスのクライマックスを迎えます。

夕日に照らされて浮かび上がるウルワツ寺院のシルエットは、まさに圧巻の美しさ。
バリ島で最も人気のある観光スポットの一つとして、多くの観光客を魅了しています。

 

デンパサール空港から車で約1時間

 

 

タナロット寺院

バリ島といえば、この景色!といっても過言ではないほど有名な寺院が「タナロット寺院」です。
海に浮かぶ岩の上に建てられており、満潮時にはまるで寺院が海の上に浮かんでいるかのような幻想的な姿を見せてくれます。

干潮時には、岩場を歩いて寺院のすぐそばまで近づくことが可能です。
ただし、寺院の中はヒンドゥー教徒以外は立ち入り禁止となっているため、外からその荘厳な雰囲気を楽しみましょう。

寺院下の洞窟では、僧侶が聖水を振りかけて祈祷をしてくれる体験もできます。
額にお米をつけてもらう儀式にはお布施が必要なので、あらかじめ少額の現金を用意しておくと安心です。

 

そして、この寺院の最大の魅力は、何と言っても夕暮れ時。
タナロット寺院の背後に沈む夕日は、海をオレンジ色に染め上げ、寺院のシルエットと相まって息をのむような感動的な光景を作り出します。

バリ島旅行で訪れたら、ぜひ忘れられない思い出になることでしょう。

 

デンパサール空港から車で約1時間30分

 

タマンアユン寺院

ブサキ寺院に次いでバリ島で2番目に大きな寺院であるタマンアユン寺院は、周囲を堀でぐるりと囲まれた美しい境内が特徴です。

「タマンアユン」とはインドネシア語で「美しい庭」を意味し、その名の通り、手入れの行き届いた広大な庭園が訪れる人々の目を楽しませてくれます。

また、重ねられた奇数層の多重塔(メル)が印象的で、バリ島の伝統建築美を象徴しています。

 

2012年には、バリ島の文化的景観の一部としてユネスコ世界遺産にも登録されており、その美しさと歴史的価値は世界的にも認められています。

バリ島南部からもアクセスしやすく、ゆったりとした時間を過ごせるおすすめの観光スポットです。

 

デンパサール空港から車で約1時間30分

 

ランプヤン寺院

バリ島東部、スラヤ山の山頂、標高約1,000メートルの場所に位置する「ランプヤン寺院」は、別名「天空の寺院」と呼ばれる神聖なスポットです。

ランプヤン寺院は、8つの寺院から成る複合寺院群で、その名前の由来は「ランプ(光)」と、バリ・ヒンドゥー教の神「ヒャン・グニ・ジャヤ」を意味する「ヤン」にあります。
この寺院は、神の光やエネルギーが満ちあふれる場所として信仰されており、地元の人々にとっても特別な聖地です。

 

訪れるには、長く続く約1,800段の石段を登る必要がありますが、その苦労を忘れさせるのが、山頂から望む壮大な景観。
晴れた日には、バリ島の美しい自然や遠くの海まで見渡せ、まさに天空にいるかのような感動を味わえます。

 

デンパサール空港から車で約3時間

 

ティルタエンプル寺院

ウブドの北、タンパクシリン地区にあるティルタ・エンプル寺院は、「聖なる泉が湧き出る寺院」として大変有名な場所です。

伝説によると、この泉は962年に発見され、インドラ神が魔王マヤ・ダナワと戦った際に、大地を杖で突いて不老不死の水「アメルタ」を湧き出させたと伝えられています。

寺院の外には、湧き出る泉の水を引いた沐浴場があり、祭礼の際には多くのヒンドゥー教徒がここで沐浴(ムルカット)を行い、心身を清めてお祈りを捧げます。

 

現在では、観光客も沐浴体験を楽しむことができ、神聖な泉のパワーを感じる人気スポットとなっています。

 

デンパサール空港から車で約1時間40分

 

ウルン・ダヌ・ブラタン寺院


バリ島中部、高原地帯ブドゥグルにあるブラタン湖のほとりに佇む「ウルン・ダヌ・ブラタン寺院」は、その美しい景観で有名です。
まるで湖の中に浮かんでいるかのように建てられた寺院のメル(多重層の塔)は、バリ島の象徴的な被写体としてガイドブックやポストカードにもよく登場します。

 

また、寺院近くにある小さな祠「ベジ(Beji)」は観光客にはあまり知られていませんが、実は非常に重要な場所。
近隣の寺院のご神体がこの祠で禊(みそぎ)を行うほどの神聖なスポットであり、強力なパワースポットとしても知られています。

 

自然の美しさと神秘的な雰囲気が融合したウルン・ダヌ・ブラタン寺院は、ゆったりとした時間を過ごしたい方におすすめの場所です。

 

デンパサール空港から車で約2時間15分

 

ゴアラワ寺院

バリ島東部に位置するバリ島6大寺院のひとつ、ゴア・ラワ寺院。
この寺院は、高僧ウンプ・クトゥランによって建立されたと伝えられており、その歴史は1007年にまで遡ります。

寺院の奥には、数千羽のコウモリが棲む洞窟があり、神秘的な雰囲気を醸し出しています。
この洞窟は、遠く北にあるバリ・ヒンドゥー教の総本山「ブサキ寺院」へと続いていると信じられており、亡くなった方の魂が通る霊道と考えられています。

 

デンパサール空港から車で約1時間20分