バリ島観光地紹介 象の洞窟という名の遺跡<ゴアガジャ>【バリ島・観光情報】

 

ミステリアスな謎が多い

11世紀の古代遺跡

 

ウブドからキンタマーニ高原方面へ10分ほど車を走らせた場所に位置する「ゴアガジャ遺跡」。ウブドを訪れる観光ツアーに必ずといっていいほど組み込まれている有名観光地だ。ゴア=遺跡、ガジャ=象という意味で、14世紀にこの遺跡を発見したオランダ人が象の彫刻と間違えてしまったためこの名が付けられたいう説や、ガジャは”象”ではなく”大きい”という意味だという説など、真相のところは神秘のベールに包まれたままである。その他にも、11世紀中頃に建立されたといわれているが誰が何のためにという事や洞窟に掘られた巨大な顔は何がモチーフなのかという事など、色々な謎が残されたままの遺跡なのだ。こちらの遺跡で最も目玉となるのがユニークな顔の彫刻が施された洞窟で、ガイドブックやその他バリ島の写真で目にした事がある方がほとんどではというほどシンボリックなものだ。伝説の魔女ランダを模ったのではとされる彫刻の口の部分が入り口になっていて、当時の修行僧が瞑想をしたと伝えられている内部へと繋がっている。薄暗い洞窟の中は左右に分かれており、右手にはヒンドゥー教の神であるシヴァ、ヴィシュヌ、ブラフマを表したリンガと呼ばれる男根を模ったものが備わり、左手にはガネーシャ像が祀られている。その他にも戦後最大の発見とされる6人の女神像がある沐浴場など他にも見所はあるが、30分もあれば余裕で見て回れる規模なのでウブドに行く際に気軽に立ち寄ってみて。

ゴアガジャ

デンパサール国際空港から車で約1時間半の距離

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

エントランスを入るとお決まりのお土産やさんが並んでいる

ゴアガジャ

ショートパンツなど短い丈のボトムを履いている場合は入り口でサロン(布)を着用のこと

ゴアガジャ

高台になっているエントランスから遺跡までは階段を降りて行く

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

右手に見えるのが1954年に発見された沐浴場、左手奥が洞窟

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

バロンダンスにも登場する魔女ランダを模ったのではと言われているが、確かにぎょろっとした眼や大きい前歯など共通点を見つける事ができる

魔女ランダイメージ

魔女ランダイメージ

ゴアガジャ

洞窟の中はひんやりしているが結構な湿度の高さなのでじわりと汗が出てくる

ゴアガジャ

左からバリヒンドゥーの三大神であるヴィシュヌ(黒)、シヴァ(白)、ブラフマ(赤)を表したリンガ

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ガネーシャ像に祈りを捧げるヒンドゥー教徒

ゴアガジャ

壁面に6人の女神像が掘られた沐浴場