世界遺産の田園で学ぶ ― ジャティルイ・エコファーム視察レポート|バリ島インターンシップ体験

 

こんにちは!バリ島でインターンシップ中のみさきです。

先日、バリ島中部の「Jatiluwih Eco Farm」へ視察に行ってまいりました。今回はこれまでの視察とは異なり、教育旅行の受け入れ先という視点で現地の様子を確認しています。

スタッフの方に案内していただきながら、当日の流れや体験内容を一つひとつ確認するとともに、教育関係者の皆様に向けた記事にまとめるため、学習効果や探究のポイントについても考え、様々な質問もさせていただきました。

この記事では、その様子を写真とともにご紹介します!

 

施設内を見学

 

到着後、階段を下ってEco Farmへ向かいます。緑に囲まれた小道を進んでいくと、少しずつ畑や田んぼの景色が広がっていきました。

 

 

 

まずは屋根付きのスペースに案内していただき、椅子に座ってひと息。ウェルカムドリンクをいただきながら、スタッフの方からファームの取り組みや1日の流れについて説明を受けました。

 

 

 

レストランとして利用されているこの空間は、目の前に棚田の景色が一面に広がり、風を感じながらゆったりと過ごせる、とても心地よい場所でした。

 

Jatiluwih Eco Farm の取り組み

 

Jatiluwih Eco Farm は、世界遺産にも登録されている ジャティルイの棚田 のエリアに位置し、自然と共に生きる農業を実践しているエコファームです。

ここで大切にしているのは、「環境を守りながら育てること」

 

 

環境に配慮した有機農法

農薬や化学肥料に頼らず、土や微生物の力を活かした有機農法で、野菜やハーブ、果物などを育てています。できるだけ敷地内で資源を循環させる仕組みを整えているのも特徴です。

 

学びの場としてのエコファーム

また、ここは単なる農場ではなく、“学びの場”でもあります。農業体験やワークショップを通して、食べ物がどのように育ち、どれだけの手間がかかっているのかを体感できるプログラムを行っています。

 

バリの伝統的な灌漑システム「スバック」

この地域の農業を支えているのが、バリに古くから伝わる灌漑システム「スバック」です。水を分け合い、共同で田んぼを守る仕組みは、単なる農業技術ではなく、バリの伝統的な価値観「トリ・ヒタ・カラナ(Tri Hita Karana)」の考え方と深く結びついています。

トリ・ヒタ・カラナとは、「神との調和」「人との調和」「自然との調和」という3つのバランスを大切にする思想。スバックはまさにその実践の形であり、人々が協力し合いながら自然の恵みを分かち合う仕組みです。

Jatiluwih Eco Farmの取り組みも、こうした精神の延長線上にあります。観光と農業を結びつけながら、自然・地域・人のつながりを大切にし、その価値を次世代へとつないでいく場所だと感じました。

 

ファーム見学へ

 

その後、実際にエコファームの中を案内していただいきました!

農業体験を行うスペースや、シャワー・トイレなどの設備も一つひとつ確認していきます。

また、遠くから棚田を眺めるのとは違い、その場に立ってみると、水が流れる水利システムの様子や、そこを泳ぐ魚の姿まで観察することができます。この美しい風景が、長い時間をかけて多くの人の手によって守られてきたものなのだと、あらためて実感しました。

 

 

棚田を見ながらランチ

 

 

メニューはこのような内容で、ジャティルイ名産の赤米をいただくことができました。また、スープは竹の筒に入れて提供されます。

また、このような視察では「味付け」、特に辛さにも注目します。実際に参加する生徒さんが「辛くて食べられない」ということがないように、辛さの調整が可能かどうか、このメニューは控えめにしてもらえるかなど、ひとつひとつ丁寧に相談していきます。

 

Jatiluwih Resto(ジャティルイ レスト)へ

 

その後、エコファームから車で10分ほどの場所にあるジャティルイ レストへ移動しました。

レストランの目の前には、ジャティルイの広大な棚田が一面に広がっています。特にテラス席は開放感があり、風を感じながら食事を楽しめる気持ちの良い空間でした。トレッキング前後に立ち寄れる立地も魅力的で、景色を眺めながらゆっくり過ごせる場所です。

 

 

 

ここは、棚田トレッキングのスタート地点になっている場所です。受付や案内板もあり、ここから棚田の中へと歩いていくことができます。コースはいくつかあり、所要時間に合わせて選べるそうです。

 

 

また、I♡Jatiluwihの看板が建っているので、ここで記念写真もしてもらいました。

 

 

アクセス情報

 

バトゥカル山の麓に広がるジャティルイ棚田の中心部にあります。

車でのアクセス時間は以下の通りです(渋滞状況によって前後します)

  • ウブドから: 約1.5時間
  • チャングーから: 約1.5時間
  • クタ・スミニャックから: 約2時間

 

Jatiluwih Eco Farm で体験できるプログラム

 

Jatiluwih Eco Farm は、事前予約をすれば個人でも体験プログラムに参加することが可能です。体験内容や料金はプログラムによって異なりますが、半日〜1日コースが中心。

棚田観光とあわせて訪れることで、「見る」だけでなく「体験する」ジャティルイを楽しむことができます。

以下が主なプログラム一覧です。

 

Cooking Class(料理教室)
内容:庭園での食材収穫、伝統料理の調理体験、ランチ、レシピ付き、講師による指導
所要:約3時間

 

Farming Activity(農業体験)
内容:棚田トレッキング、牛を使った耕作体験、季節に応じた田植え、ランチ
所要:約4時間

 

A Taste of Bali(バリ文化体験)
内容:トレッキング、お供え物作り、竹・ココナッツ細工、コーヒー焙煎体験、ランチ
所要:約4時間

 

Local Honey Harvesting(蜂蜜収穫体験)
内容:針なし蜜蜂の生態学習、蜂蜜の収穫体験、ランチ
所要:約1時間

 

E-Bike Experience(電動自転車ツアー)
内容:ガイド付き電動自転車サイクリング、ヘルメット貸出、ランチ
所要:約2時間

 

Peaceful Yoga Session(ヨガセッション)
内容:2時間のヨガレッスン、インストラクター指導、ヘルシーブランチ
所要:約3時間

 

Quick Nature Walk(自然散策)
内容:ライステラスと農地のトレッキング、ガイド付き、ランチ
所要:約1時間

 

Fun In The Mud(泥んこ体験)
内容:泥遊び体験、シャワー・タオル・石鹸付き、軽食
所要:約1時間

 

Catch & Cook(釣り体験)
内容:釣り体験、釣った魚の調理(ご飯・副菜は別料金)
所要:約1時間

 

まとめ

 

このエリアでは、棚田トレッキングを楽しんだり、Jatiluwih Resto で絶景を眺めながら食事をしたり、Jatiluwih Eco Farm で自然体験に参加したりと、さまざまな楽しみ方ができます。

ジャティルイの豊かな自然に包まれながら、ぜひ1日をゆったりと過ごしてみてください!

 

 

 記事の作成者/みさき

大学を休学して1年間インドネシアに滞在している、東南アジアが大好きな大学生!