【クアラルンプール】働くx旅する!学びの体験ツアー 行政都市プトラジャヤ

2025年07月14日

マレーシアの未来都市「プトラジャヤ」

プトラジャヤってどこにあるの?

プトラジャヤはマレーシアの首都 クアラルンプールから南へ約25km にある、新しい行政都市です。1995年から建設が始まり、1999年には政府機関が次々に移転しはじめました。

地図を見ると、まるで「未来の都市」が地球上に出現したような美しいレイアウト。湖や公園、整然とした街路が広がっていて、まさに“理想の都市計画”が実現された街です、

なぜ首都機能をクアラルンプールから移したのか?

理由は主に以下の3つ:

  1. 人口の集中と渋滞の緩和
     クアラルンプールは経済・商業・政治のすべてが集中していたため、都市機能が限界に近づいていました。渋滞や過密による問題を解決するため、行政機能を分離する必要がありました。

  2. 計画都市による効率化
     プトラジャヤは「ゼロから設計された都市」です。自然との調和、持続可能性、ITインフラを重視した設計がされており、未来型の都市運営が可能です。

  3. 政治的・象徴的意味合い
     新しい時代を象徴する都市として、よりマレーシアの多様性や発展を反映した場所をつくりたかったという背景もあります。

都市としての美しさと機能美

プトラジャヤを訪れると、まずその都市景観の美しさに目を奪われます。中央に広がるプトラ湖と、それを囲むように配置された官庁、橋、モスク、緑地は、イスラム建築と現代的な都市デザインが融合したものです。都市の40%以上が緑地や水域に割かれており、「ガーデン・シティ」とも称されるその姿は、持続可能な開発の象徴です。

 

スマートシティへの転換

近年、プトラジャヤはスマートシティへの取り組みを加速させています。交通管理、公共サービス、エネルギー効率の向上など、都市運営にAIやIoT技術を積極的に取り入れることで、住民の利便性と都市の持続可能性を同時に実現しようとしています。

例えば、スマート街路灯、リアルタイム交通監視、デジタル行政手続きの推進などが進行中です。これらの試みは、他都市に先駆けて未来の都市モデルを提示しようとする国家的なビジョンの一部でもあります。

 

2030年を見据えた未来構想

プトラジャヤの都市開発機構(Putrajaya Corporation)は、「Putrajaya Smart City Blueprint 2025」を策定し、以下のような柱を掲げています:

  • グリーンエネルギーの導入:太陽光発電やエネルギー効率化によるカーボンニュートラル化

  • 交通の再設計:自動運転バスや電動モビリティの普及促進

  • デジタルインフラの高度化:高速通信網の整備とデジタルIDの導入

  • 住民参加型ガバナンス:アプリやオンラインプラットフォームを通じた市民の意見反映

これらの取り組みは、単なるインフラ整備に留まらず、人々の暮らしや価値観そのものを変革することを目的としています。

 

最後に

プトラジャヤは、ただの「新しい都市」ではありません。そこには、マレーシアが未来をどう見据え、どのように社会をつくっていこうとしているかという、強いビジョンが込められています。

教育の現場でこの都市を取り上げることで、学生たちは「都市とは何か?」「社会はどう変化するのか?」といった大きな問いに触れることができます。
地理や公民だけでなく、SDGs、ICT、文化理解といった幅広いテーマに発展させることもできるでしょう。

これからの時代を担う子どもたちにとって、「世界を知る力」は大きな武器になります。
プトラジャヤという都市を通じて、学びを世界へと広げていきませんか?

 

ツアー日程

サンプル日程

09:00
ホテル出発(ホテルにより時間が異なります)
09:45
官庁街を車窓と下車散策(首相官邸・高等裁判所・プトラジャヤ開発公社など
10:45
ピンクモスク入場(金曜日は外観のみ)
11:15
人工湖見学(有料でクルーズ乗船可能)

 

服装での注意

モスクを入場する際には、特に女性が肌を露出する事は禁じられています。
貸し出しマントの利用を避けたい場合はスカーフ、長袖、足が隠れる服装を準備してください

 

インフォメーション

移動時間:市内中心部より約45分ほど

催行可能人数:制限なし

催行可能時間・日程:金曜日はピンクモスクへの入場不可