【クアラルンプール】異文化を繋ぐ「ホテル営業」の仕事。5つ星ホテルで働く恵利香さんに学ぶグローバルキャリア

初めに
こんにちは。現在ウェンディーツアーマレーシア・クアラルンプールでインターンシップをしているAです。今回は、マレーシア・クアラルンプールにあるInterContinental Kuala Lumpurで、営業のアシスタントディレクターを務める帆足恵利香さんにお話を伺いました。
日本でホテル業界を経験した後、約10年にわたりマレーシアのホテル業界で活躍されている帆足さん。今回は、普段はお客様からは見えにくいホテル営業の仕事から、ホテル業界で働く魅力、そしてこれまでのキャリアについてお話を伺いました。

インタビュー
ホテルの営業について
ホテルには、フロントやレストランのように、お客様の目に直接触れる「表」の仕事があります。一方で、ホテルの運営を支える「裏方」の仕事も数多く存在します。例えば、営業、人事、IT、エンジニアリングなどです。
帆足さんが担当している営業の仕事というと、オフィスでパソコンに向かって仕事をしている姿を想像する方もいるかもしれません。しかし、実際には、さまざまな企業やお客様にホテルを知っていただくための活動や、VIPのお客様とのやり取りなど、ホテルの外に出て活動する機会も多くあります。
ホテルの営業は、お客様のニーズを理解し、それをホテルのさまざまな部署につなげる役割でもあります。お客様からは見えにくい仕事だからこそ、ホテル全体を支える重要な仕事の一つです。
InterContinental Kuala Lumpurの魅力
InterContinental Kuala Lumpurの大きな魅力の一つは、利便性の高いロケーションです。KLCCの近くに位置しており、観光地やショッピングモールなどへのアクセスにも恵まれています。また、長い歴史を持つホテルならではの落ち着きや重厚感も魅力の一つです。開放感のある吹き抜けの空間など、訪れるお客様を迎えるホテルらしい雰囲気も感じられます。
「ホテルといえば、宿泊する場所」というイメージを持つ方も多いかもしれません。しかし、ホテルは宿泊だけでなく、企業の大規模な会議や国際会議、株主総会、ファッションショーなど、さまざまな目的で利用されています。
マレーシアは多民族国家であることから、さまざまなバックグラウンドを持つお客様が訪れ、国際色豊かな雰囲気を感じられることも魅力の一つです。

InterContinental Kuala Lumpurを支える「連携」
さまざまな用途に対応するInterContinental Kuala Lumpurでは、その舞台裏で多くのスタッフが連携しながら、一つひとつの案件やお客様を支えています。今回のインタビューでは、帆足さんにホテル内での連携についても伺いました。
ホテルには、お客様から見える「表」の仕事と、ホテルの運営を支える「裏」の仕事があります。どちらも、お客様を迎え入れるためには欠かせない存在です。
特に重要なのが、部署間での情報共有です。営業などの担当部署に依頼や変更事項があった場合には、フロントをはじめとする関係部署へ速やかに情報を共有し、認識のずれが生じないように連携します。
こうしたスムーズな連携を実現するために大切なのが、日々のコミュニケーションです。日頃の挨拶や何気ない会話も、スタッフ同士の信頼関係を築く大切なコミュニケーションの一つです。こうした積み重ねが、チームワークにつながっていきます。
ホテルで働くようになった経緯
帆足さんがホテルで働くことを目指すようになったきっかけは、学生時代に訪れた日本のホテルで受けた接客でした。
友人と日本のホテルに宿泊した際、体調を崩してしまった帆足さん。その様子をホテルのスタッフがすぐに察知し、丁寧にサポートしてくれたことに感銘を受け、「自分もホテルで働きたい」と思うようになったそうです。
学生時代は英語を専攻し、在学中には3か月間、マレーシア・ペナン島のホテルでインターンシップを経験しました。
英語を学んでいても、日本にいると学校以外で英語を話す機会は多くありません。そこで、英語を使う環境に身を置き、実際に海外で働く経験をしてみようと、思い切ってマレーシアへ飛び込みました。
ペナン島のホテルで働く経験を通して、ホテル業界への理解を深めた後、帰国して日本のホテルで実際に働き始めました。

日本を離れ、再びマレーシアへ
卒業後、日本のホテルで働き始めました。1年目を終え、2年目に差し掛かった頃、学生時代の恩師から「マレーシア・ペナン島のホテルでスタッフの募集をしているので、挑戦してみないか」と声をかけていただきました。
そこで再びマレーシアへ渡り、ペナン島のホテルのフロントで働き始めました。
マレーシアでは、さまざまなホテルや職場で経験を積みながら、自身のキャリアを広げていく働き方も多くあります。帆足さんもさらなるステップアップを目指し、複数のホテルで経験を積みました。
その後、より幅広い経験を積み、自分自身の可能性をさらに広げたいという思いから、経済発展が進むクアラルンプールへと拠点を移しました。
フロントで働いていた頃、ある疑問を持つようになったそうです。
「どんなに大きな予約でも、フロントですぐに予約情報を見ることができる。その裏では、どのような仕組みで管理されているのだろう?」
この疑問をきっかけに、ホテル運営を支える営業など「裏方」の仕事に興味を持つようになり、現在の営業職へとキャリアを広げていきました。
当初は日本とのやり取りを中心に担当していましたが、現在では日本以外の国々とのやり取りも担当しています。その中で、さまざまな国の文化や仕事に対する考え方の違いを身をもって感じているそうです。
日本とマレーシアの違い
日本とマレーシアで働く中で感じる違いの一つが、「ルール」に関する考え方です。
日本では、ルールや決められた手順を大切にし、それを基準に物事を進める傾向があります。一方、マレーシアでは、状況に応じて柔軟に対応し、その場に合った方法を考えながら仕事を進める場面も多くあります。
どちらの働き方が自分に合っているかは人それぞれですが、異なる文化の間をつなぐ仕事には、相手の考え方を理解しながら調整する力が求められます。
特に、日本ならではの仕事の進め方や文化を、マレーシアのスタッフに分かりやすく伝えることには難しさもあります。「日本では当たり前」と思っていることが、海外では必ずしも同じように受け止められるとは限りません。
また、日本だけでなく、さまざまな国の人々と仕事をする中で、世界には多様な価値観や仕事のスタイルがあることを実感したそうです。
異なる文化や価値観を理解し、お互いの良さを生かしながら仕事を進めることも、国際的な環境で働く魅力の一つなのかもしれません。
仕事のやりがい
ホテルで長くキャリアを積んできた帆足さんが仕事のやりがいを感じる瞬間は、さまざまな選択肢がある中で「自分のホテルを選んでいただけたとき」や、「一つの案件を無事に終えることができたとき」だそうです。
営業として、自分自身の力で案件を受注できたときには、大きな達成感を得るといいます。しかし、そのやりがいは受注した瞬間だけではありません。
一つの案件でも、長い場合には1年以上前から準備が始まり、時間をかけてお客様とやり取りを重ねていきます。その過程では、予想していなかった変更や課題が発生することもあります。
そうした場面で、状況を見ながら臨機応変に対応し、関係するスタッフと協力して一つひとつの課題を乗り越えていくことも、ホテルの営業の大切な仕事です。
大きな案件を準備し、当日まで無事にやり遂げたときには、大きな達成感を得ることができ、それが次の仕事への活力にもつながるそうです。
私生活と仕事の両立
一年を通して運営しているホテルで働くと、「仕事とプライベートの両立が難しいのでは?」と感じる方がいるかもしれません。
しかし、帆足さんによると、計画的に仕事を進め、周囲と協力することで、仕事と私生活の両方を大切にすることができます。
マレーシアでは、家族や職場の仲間によるサポートが身近にあり、困ったときには支え合う環境があるそうです。例えば、マレーシアでは家族同士のつながりが強く、子育てにおいても家族みんなで支え合う文化があります。
一児の母である帆足さん自身も、現在は義理のお姉さんに子どもを預けながら仕事をしているそうです。また、職場にもバディ制度があり、家族の事情などで仕事を離れる必要がある場合には、バディが業務をサポートしてくれる環境が整っています。
このように、周囲と助け合いながら働ける環境があることも、マレーシアで働く魅力の一つだと感じました。
感想
今回のインタビューを通して、帆足さんがホテルの魅力やこれまで歩んできたキャリアについて、笑顔で楽しそうに話される姿が印象的でした。
海外に思い切って挑戦した経験を伺ったことは、私自身の今後のキャリアについて深く考える大きなきっかけとなりました。
読者の皆さんにも、帆足さんの言葉を通して新たな発見や気づきを得ていただき、今後のライフプランを考える際の一つのきっかけとなれば嬉しく思います。

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