【マレーシア】旅 x SDGs マレーシア伝統のろうけつ染め バティック

 「知る」ことから始める伝統の継承

 

【目次】

  1. マレーシアの伝統工芸『ろうけつ染め』
  2. バティック産業とSDGsへの取り組み
  3. バティック工房体験ツアー

 

 

マレーシアの伝統工芸「ろうけつ染め」

バティックとはマレーシアの伝統工芸のひとつで、生地に蝋で色の混ざりや着色を防ぐ防染法と呼ばれる”ろうけつ染””の染色方法を使ったもので、「蝋を使った芸術作品」という意味があります。

マレーシアのバティックの歴史は15世紀に始まり、1930年代から第二次世界大戦が終わるまでクランタン州とトレンガヌ州で急速に発展したと考えられています。戦後1957年にイギリスから独立し、政府が繊維産業を後押ししたことでバティック職人の数が増加したといわれていますが、1990年に入り化学染料やプリント染色技術の発展やIT産業改革により需要が衰退していきました。

マレーシアでは現在も伝統工芸の継承・復興への試みとして、さまざまな活動が行われています。

 

バティック産業の振興とSDGsへの取り組み

技術は人から人へ引き継がれていきますが、一度途絶えてしますと復活することが難しいのが伝統工芸です。
戦後、印刷技術の発達などの要因から、高価な手書きのバティックの需要が衰退していきました。政府が1991年に「2020年までに先進国になる」目標を掲げ、ITを新しい産業の柱とすべく産業構造改革構想が労働集約型であるバティック産業が衰退した背景の一因とも考えられます。ほかにも人材難、価格や量産麺での競争、時代背景を取り巻く環境により作り手も買い手も伝統が受け継がれにくくなっています。

 

伝統を継承するのは作り手だけではありません。作り手以外が出来ること、「伝統を知る」ことが最初の一歩

伝統を知る最初の一歩「体験型伝統継承」としてバティックペインティングを取り入れている学校もあります。
日本を訪れる外国人観光客が着物体験をするように、マレーシアに訪れる観光客がマレーシアの伝統工芸に触れ、その良さを知ることが伝統継承に繋がるひとつではないでしょうか。

マレーシア政府が行っているバティック産業復興

 

 

 

日本の伝統工芸を世界やまだ若い世代へ伝えるためにどうしたらいいのだろう?

・後継者不足の原因は人員不足だけでなく、需要に左右され継続が難しくなっています。

 

 

自分たちができるSDGsの取り組みを考える

・若い世代が日常的に使い続けられる和生地を使ったスカートやズボンなど日常的に使える洋服をデザインしてみる
・和紙を使った商品や風鈴など日本の伝統工芸品を海外に向けて発信してみる

 

バティック工房体験ツアー

ご自身で蝋描きから染色まで本格的な体験をすることができます。
下絵は事前に用意されている下絵をもとに描くか、ご自身のオリジナルで描くこともできます。工場スタッフが最後の仕上げを行い、マレーシア滞在中に受け渡しが可能です。

 

 

インフォメーション

  • バティック工房:Jadi Batek ジャディバティック(クアラルンプール)
  • 移動距離:市内中心地から車で約10分
  • 催行人数:製作体験は一度に80名まで(交代制可能)
  • 催行可能時間・日:9時~18時

 

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