サステナブル観光とSDGsを学ぶCoral Triangle Center視察|バリ島インターンシップ体験

 

こんにちは!バリ島でインターンシップ中のみさきです。

今回は、バリ島サヌールにある海洋保全の教育拠点「Coral Triangle Center(以下、CTC)」の視察レポートをお届けします。

 

スキューバダイビングが趣味で、以前サンゴ礁保護のプログラムに参加したこともあるほど海が大好き!そんな私が今回訪れたCTCは、想像以上に充実していて、とても刺激的で楽しい場所でした。

 

最新の体験型アトラクションや工夫を凝らした展示のクオリティには、思わず夢中になってしまうほど。ただ見学するだけではなく、楽しみながら海とのつながりを深く知ることができる、そんな魅力あふれる施設です。この記事では、視察の様子と共にCTCの魅力をご紹介します!

 

今回訪れたCTCは、海洋保全や環境教育を学べる施設として、企業や教育機関が実施する SDGs 視察旅行 や SDGs 研修旅行 の訪問先としても注目されています。

 

施設を詳しく紹介

 

CTCは、サヌールのバイパス沿いというアクセス抜群の場所にあります。単なる展示施設にとどまらず、最新の科学的知見に基づいた海洋保全の最前線を、体験型アトラクションやワークショップを通じて学べる「海洋教育のハブ」として注目されています。半日~1日の体験プログラムからダイビングのトレーニングまで、海に関する多様なアクティビティが用意されています。

 

CTCのミッションは、「人々にインスピレーションを与え、海を守ること」。インドネシア各地や東ティモールなどで海洋保護区(MPA)の設立・管理を支援しており、特にバリ島近隣のヌサ・ペニダでは、地域コミュニティや地元の若者たちと協力し、300個もの「リーフスター(サンゴ増殖用の資材)」を設置するなど、現場に根ざした保全活動を精力的に行っています。

 

こうした取り組みは、環境問題を実際の現場で学ぶ SDGs フィールドワーク や SDGs 学習ツアー の訪問先としても関心が高まっています。

 

屋外施設

 

入り口を入ってすぐ、コーラルトライアングルのエリア紹介ボードが目に飛び込んできます。コーラルトライアングルは、インドネシア、マレーシア、フィリピン、パプアニューギニア、ソロモン諸島、東ティモールの6カ国にまたがる海域。世界の海洋生物多様性の中心地であり、地球上で最も豊かで重要な「海のAmazon」とも呼べる場所です。

 

 

少し進むと、大きな展示が現れます。一見すると美しい海中写真のギャラリーですが、実はこれ、ただ眺めるだけの展示ではありませんでした。パネルにはいくつかの「扉」が設けられており、手で開けると中にタブレット端末が隠されています。そこから詳しい生物の紹介や海中の生態系を学べます。

 

 

 

その他にも、ワークショップ会場やダイビングトレーニング用のプールも見学しました。

 

 

 

サンゴの多様性を知ることのできるアート作品もありました。

 

 

屋内展示会場へ!

 

ここからは、海洋保全の核心に触れるメイン・エキシビション・エリアをご紹介します!館内は「人と海(People and Sea)」や「過剰漁獲(Overfishing)」といったテーマごとにエリアが分かれており、アート作品や体験ゲーム、映像などを通じて五感で学べる工夫が凝らされています。

 

 

船に乗っている風の記念撮影スポットもあります!

 

 

特に印象的だった展示をいくつかご紹介します。こうした体験型の展示は、企業の環境教育の一環として行われる 企業 SDGs研修 のプログラムとしても参考になる内容だと感じました。

 

インタラクティブ・モニター

長年この地域で潜り続けてきたダイバーたちが記録した映像がアーカイブされています。好きな魚を選んでリアルな水中映像を視聴したり、系統図から種を辿ったりと、海の中を探索するような感覚で学べます。

 

 

マングローブの実験展示

実際に波を起こし、マングローブがある状態とない状態で、陸への波の影響を目で見て確かめられます。マングローブがどれだけ海面を穏やかにし、陸地を守っているかを直感的に理解できます。特に印象的でした。

 

↑マングローブがあると、それより陸側の海面は穏やか

 


↑マングローブをあげると、波が陸まで伝わる

 

体験型ゲーム

↑謎解きをして鍵の番号を探すボックスゲーム

 


↑鳴き声を聴き当てるクイズ

 

アート作品

↑漁業ネットを使ったバリのアーティストとのコラボアートなど

 

CTCの訪問方法・体験プログラム

 

CTCでは、展示を見て終わりではなく、実際に体を動かして学べる「アクティブ・ラーニング」が充実しています。

 

  • エスケープルーム(脱出ゲーム):深海やプラスチック汚染をテーマにした体験型ゲーム。パズルや暗号を解きながら海が抱える課題を体感できます。

 

  • Fun Learning Class(ファン・ラーニング・クラス):10~40名程度のグループ向けに、クイズやゲームを交えたプレゼンテーションを行い、海洋生物の基礎を学びます。
  • Coral Clay Workshop(コーラル・クレイ・ワークショップ):粘土を使ってサンゴの多様な形を再現し、その複雑さと美しさを学びます。
  • Traditional Sea Animal Weaving(伝統的な海の生き物編み物):ヤシの葉を使い、伝統技法でマグロやウミガメを編みます。
  • Amazing Ocean Race(アメージング・オーシャン・レース):チームでチェックポイントを巡り、クイズに答えて競うタイムトライアル型のアクティビティです。
  • Sustainable Fishing(持続可能な漁業管理):磁石を使った釣り体験などを通して、海や魚、漁業について楽しく学びます。

 

  • Adopt a Coral / Mangrove(サンゴ・マングローブの里親制度):寄付を通じて、サンゴの修復やマングローブの植樹を支援。名前を付けたサンゴや木が育つ様子を、認定証や写真と共に確認できます。(※これらはオンライン完結型です。実際に移植、植樹したい場合は次のFun Learning Tripへの参加がおすすめです)
  • Fun Learning Trip(ファン・ラーニング・トリップ):実際にヌサ・ペニダ海洋保護区を訪れる体験型ツアー。マングローブ見学や、サンゴ移植・植樹体験ができます。半日ツアーの場合、サンゴorマングローブのどちらか、1日ツアーの場合、その両方の移植、植樹体験が可能
  • Community Art Canvas(コミュニティ・アート・キャンバス):海からインスピレーションを得て、キャンバスに自分だけの作品を描くペインティング体験です。
  • Dinner with Art Performance(アートパフォーマンス付きディナー):バリの伝統文化を楽しめるプログラムで、影絵やケチャダンスを鑑賞しながら地元料理を味わえます。

ここが会場になります。

 

他にも専門的なダイビングプログラムなど盛りだくさんです。料金や詳細はCTCの公式ホームページでチェックしてみてください!

 

設備・お土産コーナー

 

館内にはトイレットペーパー完備の清潔なトイレ(車いす用もあり)が設置されており、安心して滞在できます。

 

 

 

CTCの入り口には、素敵なギフトショップもあります。

 

 

出入り口には、素敵なギフトショップもあります。

並んでいるのは「海にまつわるもの」だけではありません。インドネシアの伝統工芸であるバティックの鮮やかな風合いと、海をテーマにしたデザインが見事に融合しており、この場所ならではのオリジナリティあふれる雑貨が充実しています。海への想いとインドネシアの文化を同時に持ち帰ることができるので、お土産探しにもぴったりです!

 

まとめ

 

海の生態系と私たちの暮らしのつながりを、これほど多角的かつ直感的に学べる場所はなかなかないかなと思います。CTCを訪れると、バリ島が大切に守り続けている自然の姿や、環境保全と観光を両立する サステナブル観光 の取り組みを、より立体的に感じることができます。

 

また、こうした施設は海外で環境問題を学ぶ場として SDGs 研修 海外 や SDGs 視察 の訪問先としても注目されています。

ただの観光で終わらせたくない、一歩踏み込んだバリ島の魅力を体験したい方に、ぜひおすすめしたいスポットです!

 

SDGsの視点から見るCTCの取り組み

 

今回訪れたCTCの取り組みは、国連が掲げる SDGs(持続可能な開発目標) の観点から見ても非常に重要な活動です。

 

⑭ 海の豊かさを守ろう

 

該当する取り組み

  • ヌサ・ペニダ海洋保護区でのサンゴ保全活動(リーフスター設置)
  • サンゴの移植・修復プログラム
  • 海洋生物や海の生態系を学ぶ体験型展示
  • 海洋保護について学ぶワークショップや教育プログラム

CTCでは、サンゴ礁の保全活動や海洋教育プログラムを通して、海の生態系を守り未来へつなぐ取り組みが行われています。

 

⑬ 気候変動に具体的な対策を

 

該当する取り組み

  • マングローブの役割を学ぶ実験展示
  • マングローブ植樹活動の支援
  • 気候変動と海洋環境についての環境教育プログラム

CTCでは、マングローブの重要性を伝える展示や環境教育を通して、気候変動と海洋環境の関係について理解を深める取り組みが行われています。

 

 

 記事の作成者/みさき

大学を休学して1年間インドネシアに滞在している、東南アジアが大好きな大学生!